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職能資格制度

しょくのうしかくせいど

ひとことで言うと

職務遂行能力を基準に等級と処遇を決める日本独自の人事制度で、能力主義と年功主義の折衷形態。

解説

従業員の職務遂行能力に基づいて資格等級を設定し、昇格・昇給・処遇の基準とする日本独自の人事制度。年功的な運用がされやすく、能力主義と年功主義の折衷的な性格を持つ。成果主義への移行が進む中でも、多くの日本企業で基本的な人事制度として維持されている。

くわしく解説

職能資格制度とは、従業員の職務遂行能力(職能)を評価基準として等級(資格)を設定し、その資格等級に基づいて賃金・昇進・処遇を決定する人事制度である。1970年代以降の日本企業に普及した制度で、能力主義的な建前と年功的な運用が混在する折衷的な性格を持つ。同一等級内でも号俸が上昇するため年功的な賃金カーブが形成されやすく、一度昇格した資格は降格しにくい(下方硬直性)という特徴がある。職務内容ではなく「人」の能力に紐づくため、異動・配転の柔軟性が高いことが利点である。1990年代以降は成果主義や職務給への移行が進んでいるが、現在も多くの日本企業でベースとなる制度として活用されている。試験では職務給との対比が重要である。

具体例で考えよう

入社5年目のAさんが「3等級」に昇格し、以降の昇給・賞与算定がその等級に紐づく形で管理される制度が職能資格制度の典型的な運用例。

試験対策ポイント

職能給(能力基準)と職務給(職務基準)の違いは必出。職能資格制度の下方硬直性と年功的運用のリスクを押さえる。成果主義・MBOとの関係も整理しておく。

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