アージリスの未成熟=成熟理論
あーじりすのみせいじゅくせいじゅくりろん
ひとことで言うと
アージリスが提唱した、人間は未成熟から成熟へと7つの次元で成長するという発達理論。
解説
クリス・アージリスが提唱した、人間は未成熟な状態から成熟した状態へ向かって成長するという理論。受動的から能動的へ、依存から独立へ、単純な行動から複雑な行動へといった7つの次元での成長を想定する。公式組織の管理原則が個人の成熟を阻害する場合にフラストレーションが生じると指摘した。
くわしく解説
クリス・アージリスが提唱した未成熟=成熟理論は、人間の人格は「未成熟」な状態から「成熟」した状態へと発達するという考え方に基づく。その成長の方向性は7つの次元で示される。具体的には、①受動的→能動的、②依存→独立、③単純な行動→多様で複雑な行動、④浅くとらわれやすい興味→深く強い興味、⑤短期的な視点→長期的な視点、⑥従属的な立場→対等・優越的立場、⑦自己認識の欠如→自己認識・自制の増大という変化である。アージリスはこれらの成熟ニーズに反して、官僚的・機械的な公式組織の管理原則(細かな分業、指揮命令系統の厳守など)が個人の成熟を阻害し、欲求不満や葛藤、非生産的行動を引き起こすと主張した。
具体例で考えよう
自律的に考えて行動したい中堅社員が、細かな手順書通りの作業だけを指示され自由裁量を与えられない場合、欲求不満が生じて意欲が低下するというのがこの理論の主張である。
試験対策ポイント
7つの成長次元の方向性を把握しておく。「公式組織が個人の成熟を阻害する」という主張が核心。マクレガーのY理論や組織と個人の関係論と合わせて出題されることが多い。