バーナード
ばーなーど
ひとことで言うと
組織の成立要件として共通目的・協働意欲・コミュニケーションの3要素を提示した近代経営学の祖。
解説
チェスター・バーナードは近代経営学の祖の一人で、組織を「意識的に調整された人間の活動や諸力の体系」と定義した。組織の成立要件として共通目的・協働意欲・コミュニケーションの3要素を提示した。また、権限受容説を唱え、命令の権限は受け手の受容によって成立するとした。
くわしく解説
チェスター・バーナード(1886-1961)は、著書「経営者の役割」(1938年)において近代組織論の基礎を築いた人物である。彼は組織を「意識的に調整された人間の活動や諸力の体系」と定義し、組織が成立するための3つの要件として、共通目的(組織全体で共有される目標)、協働意欲(メンバーが貢献しようとする意欲)、コミュニケーション(情報伝達の仕組み)を挙げた。また、権限受容説(受容説)を提唱し、命令の権限はトップから与えられるものではなく、命令を受ける側が受け入れることによって初めて成立するという考え方を示した。さらに、組織の均衡を維持するために「誘因と貢献の均衡」が重要であるとした。経営管理論の基礎として試験頻出の人物である。
具体例で考えよう
社長が「売上を2倍にせよ」と命令しても、現場社員がその指示を理解・納得・実行可能と判断しなければ権限として機能しない。これがバーナードの権限受容説であり、命令の実効性は受け手の受容にかかっているという考え方である。
試験対策ポイント
バーナードは「組織成立の3要件」と「権限受容説」がセットで頻出。ウェーバーの官僚制、テイラーの科学的管理法、ファヨールの管理原則との比較整理が重要。組織成立要件の3つを漏れなく覚えること。