キャズム
きゃずむ
ひとことで言うと
アーリー・アドプターとアーリー・マジョリティの間に存在する、普及を妨げる深い溝のこと。
解説
ジェフリー・ムーアが提唱した、イノベーション普及過程においてアーリー・アドプターとアーリー・マジョリティの間に存在する深い溝のこと。技術志向の初期市場から実用志向のメインストリーム市場への移行が困難であることを示す。このキャズムを越えるための戦略がハイテク製品のマーケティングにおいて重要となる。
くわしく解説
キャズムはジェフリー・ムーアが著書『キャズム』で提唱した概念で、ロジャーズのイノベーター普及理論を発展させたものである。技術的な新製品・サービスが普及する過程において、技術志向のアーリー・アドプターと実用性・安定性を重視するアーリー・マジョリティの間には、単なる市場セグメントの差以上の深い溝(キャズム)が存在するとする。この溝を越えられずにいる製品・サービスは多く、メインストリーム市場への参入に失敗する事例は枚挙にいとまがない。キャズムを越えるためには、特定のニッチ市場(ボウリングのヘッドピン戦略)を集中的に攻略し、そこで実績を作ってから市場を拡大する戦略が有効とされている。技術系ベンチャー企業の成長戦略において特に重要な概念である。
具体例で考えよう
高機能なスマートホームデバイスが技術好きの愛好家には売れたが、一般消費者には「複雑すぎる」「必要性が分からない」という理由で普及しなかった。この停滞状態がキャズムの典型例。
試験対策ポイント
キャズムはアーリー・アドプターとアーリー・マジョリティの「間」に存在する点を正確に覚えること。ロジャーズの普及理論との関係と、ヘッドピン戦略によるキャズム越えの方法論も合わせて理解する。