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ライフサイクル仮説

らいふさいくるかせつ

ひとことで言うと

個人は生涯所得を平準化するよう消費を計画するという、モディリアーニが提唱した消費理論。

解説

モディリアーニが提唱した消費理論で、個人は生涯にわたる所得を平準化するように消費を計画するという仮説。若年期は借入、壮年期は貯蓄、老年期は取り崩しというパターンを示す。恒常所得仮説とともに消費の三大仮説の一つ。

くわしく解説

ライフサイクル仮説はノーベル経済学賞受賞者アルバート・モディリアーニが提唱した消費理論であり、個人は将来の所得も含めた生涯全体の富(人的富+非人的富)に基づいて消費水準を決定するという考え方である。若年期には将来の高い所得を見越して借入れを行い、壮年期(収入のピーク期)には老後に備えて貯蓄を積み上げ、老年期にはその貯蓄を取り崩して消費を維持するというパターンが描かれる。この仮説の含意として、社会全体の貯蓄率は人口構成(年齢分布)に依存し、高齢化社会では貯蓄率が低下するという予測が導かれる。フリードマンの恒常所得仮説と並んで消費関数論争の中心的理論であり、どちらも「現在の消費は現在の所得だけでなく将来所得にも依存する」という点で一致する。

具体例で考えよう

30代のサラリーマンが現在の収入は少なくても将来の昇給を見込んでローンでマイホームを購入し、40〜50代に繰り上げ返済と老後資金の積み立てを並行し、定年後は貯蓄を取り崩して生活するパターンがライフサイクル仮説の典型的な行動を表している。

試験対策ポイント

「モディリアーニ=ライフサイクル仮説」「フリードマン=恒常所得仮説」の対応を確実に覚えること。両仮説の共通点(生涯所得・将来所得を考慮)と相違点(富の定義、時間軸の範囲)を整理する。ラチェット効果(デューゼンベリー)との区別も重要。

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