危険愛好的
きけんあいこうてき
ひとことで言うと
期待値が同じならリスクのある選択肢を好む選好で、効用関数が下に凸(凸関数)の形状をとる。
解説
リスクを好む選好を持つ意思決定者の態度を指す。期待値が同じであれば、確実な結果よりもリスクのある選択肢を好む。効用関数が凸(下に凸)の形状をとり、期待効用が期待値の効用を上回る特徴がある。
くわしく解説
危険愛好的(リスク愛好的)とは、期待値が等しい場合に確実な選択肢よりもリスクを伴う選択肢を好む意思決定者の態度を指す。期待効用理論において、このような態度は効用関数の形状が「下に凸(凸関数)」であることと対応する。すなわち、各結果の効用の期待値(期待効用)が、期待値の効用を上回る。また、危険愛好的な個人は確実性等価(ある不確実な選択と同等の効用をもたらす確実な金額)が期待値を下回り、リスクを取ることへの「プレミアム」を受け取らなければならない。ギャンブルや宝くじの購入は危険愛好的行動の代表例である。危険中立的(効用関数が直線)・危険回避的との比較で整理することが重要である。
具体例で考えよう
ある人が「確実に10万円もらえる」選択と「コインを投げて表なら20万円、裏なら0円(期待値10万円)」という選択肢があるとき、コイン投げを選ぶ人が危険愛好的である。
試験対策ポイント
効用関数の形状が「下に凸(凸関数)」という点は頻出。危険回避的(上に凸・凹関数)・危険中立的(直線)との3分類の対比で整理すること。リスク・プレミアムの正負の向きも混同しやすいので注意。