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要素価格均等化命題

ようそかかくきんとうかめいだい

ひとことで言うと

自由貿易により各国の生産要素価格(賃金・利子率)が均等化する傾向があるという命題。

解説

自由貿易のもとでは、各国の生産要素の価格が均等化する傾向があるという命題。ヘクシャー=オリーンの定理から導かれるサミュエルソンの定理である。生産要素の国際移動がなくても財の貿易により要素価格が収束する。

くわしく解説

要素価格均等化命題(サミュエルソン定理)は、ヘクシャー=オリーンの定理を基礎としてポール・サミュエルソンが証明した命題である。2国・2財・2要素モデルにおいて自由貿易が行われると、生産要素(労働・資本)の国際移動がなくても、財の貿易を通じて各国の要素価格が均等化する傾向があることを示す。これは直感的には次のように説明される。労働豊富国が労働集約財を多く輸出することで国内での労働需要が高まり賃金が上昇し、資本豊富国では資本需要増大で利子率が上昇する一方、輸入品と競合する要素価格は低下する。この過程で両国の要素価格が収束していく。現実には技術差・輸送費・貿易障壁などにより完全均等化は生じないが、理論的な帰結として重要な命題である。

具体例で考えよう

先進国と途上国の間で自由貿易が進むと、途上国の労働者の賃金が上昇し先進国の賃金に近づく一方、先進国の低技能労働者の賃金が低下する傾向があるという現象がこの命題で説明される。

試験対策ポイント

「要素の移動なしに財の貿易だけで要素価格が均等化」という点が核心。ヘクシャー=オリーン定理から導かれるサミュエルソンの命題という系譜を押さえる。現実との乖離理由も確認する。

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