ヘクシャー=オリーンの定理
へくしゃーおりーんのていり
ひとことで言うと
各国は豊富に持つ生産要素を多く使う財に比較優位があり、その財を輸出するという貿易理論。
解説
各国は自国に豊富に存在する生産要素を集約的に使用する財に比較優位を持ち、その財を輸出するという国際貿易理論。リカードの比較生産費説を要素賦存量の違いから説明する。要素価格均等化命題の基礎となる定理である。
くわしく解説
ヘクシャー=オリーンの定理(H-O定理)は、国際貿易の発生原因を各国の生産要素賦存量の違いに求める理論である。スウェーデンの経済学者ヘクシャーとオリーンが提唱した。たとえば労働力が豊富な国は労働集約財に比較優位を持ち輸出し、資本が豊富な国は資本集約財に比較優位を持ち輸出する。リカードの比較生産費説が技術の違いを原因としたのに対し、H-O定理は技術が同じでも要素賦存量の差から貿易が生じることを説明する。さらにこの定理から要素価格均等化命題(サミュエルソン定理)が導かれ、自由貿易によって各国の賃金や利子率が均等化する傾向があることも示される。中小企業診断士試験では国際貿易理論の中で比較生産費説と並んで重要な理論として出題される。
具体例で考えよう
労働力が豊富な発展途上国は衣料品や組立製品など労働集約財を輸出し、資本豊富な先進国は機械・自動車など資本集約財を輸出するという貿易パターンがこの定理で説明される。
試験対策ポイント
リカードの比較生産費説(技術差が原因)との違いを明確に区別すること。要素価格均等化命題・レオンチェフの逆説との関連も頻出。