要素価格
ようそかかく
ひとことで言うと
労働・資本・土地といった生産要素の価格のことで、それぞれ賃金・利子・地代に対応する。
解説
生産要素(労働、資本、土地)の価格のこと。賃金率、利子率、地代がそれぞれに対応する。要素市場における需要と供給により決定され、所得分配の分析に重要な役割を果たす。
くわしく解説
要素価格とは、生産活動に投入される生産要素(労働・資本・土地)に対して支払われる報酬の価格のことである。労働の要素価格は賃金率(w)、資本の要素価格は利子率(r)、土地の要素価格は地代(rent)に対応する。要素価格は要素市場における需要と供給によって決定される。企業は利潤最大化のために生産要素を投入するが、各要素の需要量は当該要素の限界生産物価値(VMP)が要素価格に等しくなる点で決まる。所得分配論の観点では、国民所得は生産要素への報酬として分配されるため、要素価格の決定が所得分配の在り方を規定する。ヘクシャー=オリーンの定理・要素価格均等化命題の文脈でも要素価格の概念は重要であり、国際貿易が各国の要素価格に及ぼす影響の分析に用いられる。
具体例で考えよう
製造業の工場で熟練工の賃金(労働の要素価格)が上昇すると、企業は労働の代わりに機械(資本)を多く投入するよう生産方法を変える。これが要素価格の変化に対する企業の反応例である。
試験対策ポイント
労働=賃金率・資本=利子率・土地=地代という対応関係は基本。要素価格均等化命題・ヘクシャー=オリーンとセットで出題されるケースが多い。VMP=要素価格による需要決定も確認する。