ロゴ

TRIPs協定

とりっぷすきょうてい

ひとことで言うと

WTO加盟国に知的財産権の最低保護基準を定めた貿易関連の国際協定。

解説

知的所有権の貿易関連の側面に関する協定で、WTO加盟国に対し知的財産権の最低限の保護基準を定めたものである。特許・商標・著作権・営業秘密など幅広い知的財産を対象とし、内国民待遇や最恵国待遇の原則が適用される。紛争解決にはWTOの紛争解決手続が利用できる。

くわしく解説

TRIPs協定(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)は、1994年のウルグアイラウンドで合意されたWTO協定の附属書の一つである。特許・商標・著作権・意匠・半導体集積回路配置・地理的表示・営業秘密など幅広い知的財産を対象とし、WTO加盟国に最低限の保護基準の設定を義務付けている。内国民待遇・最恵国待遇の原則が適用され、自国民と同等以上の保護を外国人にも与えなければならない。また、権利行使に関するエンフォースメント規定(民事・行政・刑事上の手続)も定めている。WTOの紛争解決手続(DSU)が適用されるため、加盟国間の知的財産紛争を国際的に解決できる仕組みを備えている点が他の知的財産条約と異なる特徴である。

具体例で考えよう

ある国が自国製薬企業を優遇して外国製薬会社の特許を保護しない場合、TRIPs協定違反としてWTOの紛争解決手続に基づいて提訴される可能性がある場面がその適用例である。

試験対策ポイント

WTO附属書である点とパリ条約・ベルヌ条約との違い(WTO紛争解決手続の適用)が頻出。最恵国待遇が適用される点はパリ条約・ベルヌ条約にはない特徴。対象となる知的財産の範囲も確認すること。

関連用語

経営法務」の他の用語