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市場の失敗

しじょうのしっぱい

ひとことで言うと

市場メカニズムが効率的な資源配分を達成できない状況の総称で、外部性・公共財・情報の非対称性・自然独占が主な原因。

解説

市場メカニズムが効率的な資源配分を達成できない状況の総称。外部性、公共財、情報の非対称性、自然独占などが原因となる。政府介入の根拠として重要であり、試験では各類型とその対処法の理解が求められる。

くわしく解説

市場の失敗とは、価格メカニズムに任せていては効率的な資源配分が実現されない状況を広く指す概念であり、政府介入の経済学的根拠となる。主な原因として4つが挙げられる。第一に外部性(外部経済・外部不経済)であり、取引当事者以外に影響が及ぶにもかかわらず価格に反映されない場合、過剰供給(外部不経済)や過少供給(外部経済)が生じる。第二に公共財であり、非競合性と非排除性を持つ財は市場では供給が過少になるフリーライダー問題が発生する。第三に情報の非対称性であり、逆選択やモラルハザードが生じる。第四に自然独占であり、規模の経済が強く働く産業では1社が市場を支配し競争が消滅する。それぞれの失敗類型に対して、外部性にはピグー税・補助金・コースの定理、公共財には政府による直接供給、情報の非対称性にはシグナリング・スクリーニング、自然独占には価格規制という対処法が対応している。

具体例で考えよう

工場が生産活動で大気汚染を引き起こしても、その被害コストを価格に反映する市場メカニズムがなければ過剰生産が続く。これは外部不経済による市場の失敗の典型例であり、排出規制や環境税が政府介入の根拠となる。

試験対策ポイント

市場の失敗の4類型(外部性・公共財・情報の非対称性・自然独占)と各対処法をセットで暗記することが最重要。各類型の判別問題が頻出。外部性ではピグー税の税率(限界外部費用に等しい)の設定も問われる。

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