市場均衡点
しじょうきんこうてん
ひとことで言うと
需要曲線と供給曲線が交わる点で均衡価格と均衡取引量が同時に決まり、社会的総余剰が最大化される点。
解説
需要曲線と供給曲線が交わる点で、均衡価格と均衡取引量が同時に決定される。この点では超過需要も超過供給も存在しない。余剰分析では市場均衡点において社会的総余剰が最大化される。
くわしく解説
市場均衡点とは、需要曲線と供給曲線が交差する点のことであり、この点において均衡価格と均衡取引量が同時に決定される。均衡点では市場における超過需要も超過供給も存在せず、すべての取引意欲が満たされた状態が実現している。余剰分析の観点から見ると、完全競争市場の均衡点では社会的総余剰(消費者余剰と生産者余剰の合計)が最大化される。これはパレート効率的な状態であり、誰かの状態を悪化させることなく他者の状態を改善することができない最適配分が達成されている。しかし、課税・補助金・価格規制・独占などの市場への介入が行われると、均衡点が移動し社会的総余剰が最大点から乖離して死荷重が発生する。均衡点の安定性についてはワルラス的調整とマーシャル的調整の2つのアプローチがあり、どちらの観点から分析するかによって安定・不安定の判断が異なる場合がある。試験では均衡点の図示と余剰の計算が基本問題として出題される。
具体例で考えよう
ノートの価格が150円のとき需要量と供給量がともに1万冊で一致する点が市場均衡点である。この均衡点では消費者余剰と生産者余剰の合計(社会的総余剰)が最も大きく、資源が最も効率的に使われている。
試験対策ポイント
完全競争均衡点ではパレート効率が達成され社会的総余剰が最大となる点は必須知識。市場介入による均衡点の変化と死荷重発生のメカニズムを図で説明できるようにすること。ワルラス安定・マーシャル安定の判断との連動も重要。