生産関数
せいさんかんすう
ひとことで言うと
生産要素の投入量と産出量の技術的関係を数式で表した関数で、ミクロ・マクロ双方の基礎概念。
解説
生産要素の投入量と産出量の技術的関係を数学的に表した関数。コブ=ダグラス型生産関数が代表的である。短期と長期の分析、規模に関する収穫、成長会計など多くの分析の基礎となる重要な概念である。
くわしく解説
生産関数とは、企業や経済全体において労働・資本などの生産要素を投入したときに得られる最大産出量を示す関数である。最もよく使われるコブ=ダグラス型生産関数はY=AKαLβの形で表され、各指数が資本・労働の分配率を示す。生産関数の分析では、短期において資本が固定されている場合の「収穫逓減」と、長期において全要素が変化する場合の「規模に関する収穫」(規模に関して収穫一定・逓増・逓減)が重要な概念である。また、成長会計では生産関数を用いて経済成長を資本蓄積・労働増加・全要素生産性(TFP)向上の三要素に分解する。限界生産物の逓減は価格理論や賃金決定の基礎でもある。
具体例で考えよう
パン屋で職人(労働)を1人から2人に増やすと生産量が増えるが、調理台(資本)が限られる短期では3人目以降の追加効果は薄れる。これが限界生産力逓減の具体例である。
試験対策ポイント
コブ=ダグラス型のα+β=1なら規模に関して収穫一定(1次同次)という点は頻出。短期の収穫逓減と長期の規模収穫の区別、成長会計との接続を整理しておくこと。