限界生産物(限界生産性)
げんかいせいさんぶつ
ひとことで言うと
生産要素を1単位追加投入したときに増える生産量で、通常は投入量が増えると逓減する。
解説
生産要素を1単位追加投入したときの生産量の増加分のこと。通常、投入量が増えるにつれて限界生産物は逓減する(収穫逓減)。企業の利潤最大化では限界生産物価値=要素価格の条件が成立する。
くわしく解説
限界生産物(MP: Marginal Product)とは、労働や資本などの生産要素の投入量を1単位だけ増加させたときに、生産量がどれだけ増加するかを示す概念である。限界生産性とも呼ばれる。通常、他の生産要素を一定に保ったまま一つの要素のみを増やし続けると、最初は限界生産物が増加することもあるが、やがて逓減していく(収穫逓減の法則)。これは工場に労働者を追加し続けると、機械が不足して一人あたりの生産増加が減っていくイメージで理解できる。企業の利潤最大化条件として、完全競争下では「限界生産物×財価格(限界生産物価値)=要素価格(賃金)」が成立する。この条件から労働需要曲線が導出される。また、限界生産物の逓減は、平均費用・限界費用曲線がU字型になる根拠でもある。
具体例で考えよう
工場に労働者を1人追加すると製品が50個増えて生産できる場合、その1人目の限界生産物は50個である。しかしさらに追加すると機械の奪い合いが起き、10人目の追加では30個しか増えない。これが限界生産物逓減の典型例である。
試験対策ポイント
収穫逓減の法則と費用曲線のU字型の関係を理解すること。利潤最大化条件「VMP(限界生産物価値)=w(賃金)」から労働需要曲線が導出される流れを整理しておくこと。