非排他性
ひはいたせい
ひとことで言うと
対価を払わない者を消費から排除できない、公共財の2大特性の一つ。
解説
対価を支払わない者を消費から排除できない性質。公共財の2つの特性の一つである。非排他性があるとフリーライダー問題が発生し、市場メカニズムでは効率的な供給が行われなくなる。
くわしく解説
非排他性とは、ある財やサービスの消費について、対価を支払わない者を排除することが技術的・現実的に困難または不可能な性質である。公共財の代表的な特性の一つであり、もう一つの特性である非競合性(ある人の消費が他の人の消費量を減らさない性質)と合わせて公共財を定義する。非排他性があると、人々は「どうせ排除されないなら費用を負担しなくてもよい」と考えてフリーライダー(無賃乗車者)になろうとする。その結果、誰も自発的に費用を負担しないため、市場メカニズムを通じた財の供給が過小になるか、まったく供給されなくなる。これが市場の失敗の一形態であり、政府が課税によって公共財を供給する根拠となる。国防・灯台・道路などが代表例として挙げられる。試験では非排他性と非競合性を混同しないよう注意が必要である。
具体例で考えよう
海上に設置された灯台の光は、航行するすべての船舶が利用できる。灯台の運営費を払っていない船も光を利用でき、排除する手段がない。これが非排他性の典型例である。
試験対策ポイント
非排他性と非競合性を混同しないこと。非排他性→フリーライダー問題→市場の失敗→政府供給の根拠、という論理の流れを丸ごと押さえること。クラブ財・共有資源との区別も出題される。