ロゴ

投資の利子率弾力性

とうしのりしりつだんりょくせい

ひとことで言うと

利子率の変化に対して投資がどれほど反応するかを示す感応度の指標。

解説

利子率の変化に対する投資の変化の感応度を示す指標。投資の利子率弾力性が大きいほどIS曲線は緩やかな傾きとなり、金融政策の効果が大きくなる。クラウディングアウトの大きさにも影響する重要な概念である。

くわしく解説

投資の利子率弾力性とは、利子率が1%変化したときに投資が何%変化するかを示す指標であり、IS曲線の傾きを決定する重要な要因の一つである。この弾力性が大きい(投資が利子率に敏感)場合、IS曲線は緩やかな(水平に近い)傾きとなる。逆に弾力性が小さい(利子率への感応度が低い)場合、IS曲線は急な傾きとなる。IS-LMモデルでは、IS曲線の傾きが急であるほど財政政策の乗数効果が相対的に大きくなり、金融政策によるクラウディングアウトの影響も変化する。ケインジアンは投資の利子率弾力性が低いと主張し、金融政策の有効性を疑問視した。試験では、IS曲線の傾きと政策効果の関係として頻出。

具体例で考えよう

景気後退局面で日銀が利下げを実施しても、企業が将来の需要に不安を抱えていれば投資を増やさない場合がある。この状態は投資の利子率弾力性が低いことを示し、金融政策の効果が限定的になる。

試験対策ポイント

投資の利子率弾力性が大→IS曲線は緩やか→金融政策の効果大・財政政策のクラウディングアウト大。弾力性が小→IS曲線は急→財政政策の効果大。「流動性のわな」との組み合わせ問題も頻出。

関連用語

経済学・経済政策」の他の用語