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投資の限界効率

とうしのげんかいこうりつ

ひとことで言うと

投資から得られる将来収益の現在価値と投資費用を等しくする割引率で、投資決定の基準となる概念。

解説

投資から得られる将来の収益の現在価値と投資費用を等しくする割引率のこと。ケインズが提唱した投資決定理論の中核概念である。投資の限界効率が利子率を上回る限り投資が行われ、IS曲線の導出に用いられる。

くわしく解説

投資の限界効率(MEC:Marginal Efficiency of Capital)とは、追加的な投資1単位から将来得られる収益の流列を現在価値に換算したときに、投資費用と等しくなるような内部収益率のことを指す。ケインズが「一般理論」で提唱した投資決定の中核概念であり、この値が市場利子率を上回る場合に投資が実行されると考える。投資の限界効率は投資量が増えるにつれて逓減するため、右下がりの投資需要曲線(MEC曲線)が導かれ、これがIS曲線の基礎となる。試験では、利子率との比較による投資決定のメカニズム、およびIS曲線の導出との関連で問われる。新古典派の投資理論やトービンのq理論との対比も重要。

具体例で考えよう

工場への設備投資が1億円で、その設備が将来にわたってもたらす収益の現在価値を計算したところ、8%の割引率のときに1億円と一致した。この8%が投資の限界効率であり、市場利子率5%を上回るため投資を実行する。

試験対策ポイント

投資の限界効率(MEC)は内部収益率の概念。利子率>MECなら投資せず、利子率<MECなら投資を実行する。IS曲線の導出根拠として必須。トービンのqとの比較問題も出題される。

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