スループット
するーぷっと
ひとことで言うと
単位時間あたりの処理・生産量を示す指標で、TOCではボトルネック改善による全体最適の尺度として使う。
解説
単位時間あたりに処理・生産される量を示す指標。生産システム全体の処理能力を評価するために用いられる。TOC(制約条件の理論)では、売上からの変動費を差し引いた金額としてスループットを定義し、ボトルネックの改善による全体最適を追求する。
くわしく解説
スループットとは、生産システムや情報システムにおいて、単位時間あたりに処理・産出できる量を示す指標の総称である。製造分野では「単位時間あたりの生産個数」として使われることが多い。TOC(Theory of Constraints:制約条件の理論)においては独自の定義が用いられ、「売上高から完全変動費(直接材料費)を差し引いた額」をスループットと定義する。TOCでは、生産システム全体のスループットはボトルネック(制約工程)の能力によって上限が決まると考え、ボトルネックを特定して最大限活用・強化することで全体の生産性向上を図る(ドラム・バッファ・ロープ方式)。在庫や業務費用を増やさずにスループットを上げることが利益最大化への近道とされる。試験ではTOCにおけるスループットの定義と、ボトルネックとの関係が問われることが多い。
具体例で考えよう
TOCを導入した工場で月次スループットを計算したところ、売上2000万円から材料費800万円を引いた1200万円がスループットと算出され、この数値を高めるためボトルネックの溶接工程の能力増強が最優先課題と判断された。
試験対策ポイント
一般的な「単位時間あたりの処理量」とTOCにおける定義(売上-完全変動費)の2つを区別して覚えること。ボトルネック改善との関係、ドラム・バッファ・ロープとのセット出題に注意。