単調性
たんちょうせい
ひとことで言うと
消費者が財を多ければ多いほど好むという選好の基本的な公理で、無差別曲線が右下がりになる根拠。
解説
消費者の選好に関する基本的な公理の一つで、より多くの財の組み合わせが常に好まれるという性質。この仮定により無差別曲線は右下がりとなり、右上方の無差別曲線ほど高い効用水準を表す。
くわしく解説
単調性(非飽和性とも呼ばれる)は、消費者選好に関する公理の一つであり、「財の組み合わせの中で、少なくとも一つの財が増えてその他の財が減らない場合、前者の組み合わせが常に好まれる」という性質を指す。より正式には「より多くの財を含む束はより高い効用を与える」ことを意味する。この仮定があることで、無差別曲線(同じ効用水準の財の組み合わせを結んだ曲線)は右下がりになり、右上方に位置する無差別曲線ほど高い効用水準を示すことが保証される。単調性が成立しない場合(財が「悪財」である場合)は無差別曲線が右上がりになる。試験では選好の公理(完全性・推移性・単調性・凸性)の中で他と区別して問われることがある。
具体例で考えよう
同じ値段で弁当を選ぶとき、ご飯が少ない弁当よりご飯も量も多い弁当を好む。これが単調性の直感的な意味である。財が多ければ多いほど良い、という当たり前の前提が経済分析の土台となっている。
試験対策ポイント
選好の公理(完全性・推移性・単調性・凸性)を整理して覚えること。単調性の結果として「無差別曲線が右下がり」「右上方の無差別曲線が高効用」が導かれることを理解すること。「悪財」の場合の例外にも注意。