無差別曲線
むさべつきょくせん
ひとことで言うと
同一の効用水準を与える財の組み合わせの集合を描いた曲線で、消費者分析の基本ツール。
解説
消費者に同じ効用水準をもたらす財の組み合わせの軌跡を示す曲線。通常は原点に対して凸の右下がりの曲線となる。無差別曲線と予算制約線の接点が最適消費点であり、消費者理論の中心的分析ツールである。
くわしく解説
無差別曲線は消費者の選好を図示したものであり、同じ無差別曲線上の点はすべて同一の効用水準をもたらす。通常の財の場合、無差別曲線は右下がり(一方の財を減らせばもう一方を増やさなければ同じ効用が保てない)で、原点に対して凸(限界代替率逓減の法則による)の形状をとる。無差別曲線は互いに交差しない(推移性の仮定)という性質もある。消費者の最適消費点は、予算制約線と無差別曲線の接点で決まり、その点では限界代替率(MRS)=財の価格比(Px/Py)が成立する。無差別曲線の形状から財の性質を判断することもでき、完全代替財では直線、完全補完財ではL字型になる。消費者理論の中心的な分析ツールとして幅広く出題される。
具体例で考えよう
コーヒー3杯と紅茶1杯の効用と、コーヒー2杯と紅茶2杯の効用が同じである場合、これらの点を結んだ曲線が無差別曲線の一部となる。
試験対策ポイント
右下がり・原点凸・交差しないという3つの性質は必須。最適点の条件MRS=Px/Pyも頻出。完全代替財(直線)・完全補完財(L字型)という特殊なケースも出題される。