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資産効果

しさんこうか

ひとことで言うと

株価や不動産価格など資産価値の変動が消費行動に影響を与える効果で、ピグー効果とも関連する。

解説

資産価値の変動が消費行動に影響を与える効果のこと。株価や不動産価格の上昇により保有資産の価値が増大すると、消費が増加する。ピグー効果とも関連し、実質残高効果としてマクロ経済分析で用いられる。

くわしく解説

資産効果とは、家計が保有する資産の価値が変化することで消費行動が変化する現象を指す。株価や不動産価格が上昇すると、家計の保有資産の価値が増大し、自らの富が増えたと認識した家計が消費を拡大する。逆に資産価格が下落すると消費が落ち込む。この概念はマクロ経済分析において消費関数の拡張として重要であり、特にバブル経済とその崩壊が消費に与える影響を分析する際に用いられる。ピグー効果(実質残高効果)は資産効果の特殊ケースであり、物価下落によって実質的な貨幣残高(M/P)が増加することで消費が刺激される効果を指す。ケインズが流動性のわなで金融政策が無効と主張したのに対し、ピグー効果を通じた消費刺激によって完全雇用が回復できるという議論が古典派から提示された。IS-LM分析においては、資産効果はIS曲線のシフト要因となる。

具体例で考えよう

持ち家の評価額が2000万円から3000万円に上昇した家計が、「資産が増えた」と感じて高額家電の買い替えや旅行を増やす行動が資産効果の典型例である。バブル期の日本で広く観察された現象である。

試験対策ポイント

資産効果・ピグー効果・実質残高効果はほぼ同義で使われる場面があるが、ピグー効果は物価変動を通じた資産効果の特殊ケース。流動性のわなとの関係、IS-LM分析でのIS曲線シフトとの連動を確認すること。

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