市場価格表示の国民所得
しじょうかかくひょうじのこくみんしょとく
ひとことで言うと
間接税を含み補助金を差し引いた市場価格で評価した国民所得で、要素費用表示との変換が試験の核心。
解説
市場価格で評価した国民所得のこと。間接税を含み補助金を控除した金額である。要素費用表示の国民所得に間接税を加え補助金を差し引くことで求められる。国民所得統計の2つの表示方法の理解が試験で重要。
くわしく解説
市場価格表示の国民所得とは、国民所得を市場で実際に取引される価格水準で評価した指標である。市場価格には消費税や酒税などの間接税が含まれているが、補助金は市場価格を人為的に引き下げるため控除される。具体的な計算式は「市場価格表示の国民所得=要素費用表示の国民所得+間接税−補助金」となる。この式は国民所得統計の理解において基本中の基本であり、試験では数値を用いた変換計算が出題される。要素費用表示の国民所得は、生産要素(労働・資本・土地)への報酬の合計であり、市場価格に含まれる税の部分が除かれている。日本の国民経済計算(SNA)では2008SNAに基づき市場価格表示が標準とされている。また、GNP(国民総生産)やGDP(国内総生産)との概念的な区別もあわせて整理しておく必要がある。国民所得NI、国民純生産NNP、GNP、GDPの連鎖関係の理解が試験突破の鍵となる。
具体例で考えよう
ある国で要素費用表示の国民所得が400兆円、間接税が50兆円、補助金が10兆円のとき、市場価格表示の国民所得は400+50-10=440兆円となる。この計算パターンが試験でそのまま出題される。
試験対策ポイント
変換式「市場価格=要素費用+間接税-補助金」を必ず暗記。数値計算問題で間違えやすいのは補助金の符号(減算)。GNPからNNP、NIへの変換(固定資本減耗の控除)とあわせて体系的に整理すること。