市場価格表示
しじょうかかくひょうじ
ひとことで言うと
国民所得統計で間接税を含み補助金を控除した市場での実際の取引価格による表示方法。
解説
国民所得統計において、間接税を含み補助金を控除した市場で実際に取引される価格で表示する方法。要素費用表示との違いは間接税と補助金の扱いにある。市場価格表示の国民所得=要素費用表示の国民所得+間接税−補助金の関係が成り立つ。
くわしく解説
市場価格表示とは、国民所得統計において財・サービスを実際に市場で取引される価格、すなわち間接税(消費税・酒税など)を含み補助金を差し引いた価格で評価・表示する方法である。これに対して要素費用表示は、生産に投入された労働・資本などの生産要素に帰属するコストのみで評価する方法であり、間接税は含まず補助金も差し引かない。両者の関係は「市場価格表示の国民所得=要素費用表示の国民所得+間接税−補助金」という式で表される。補助金は政府が企業に支払うことで市場価格を引き下げるため、市場価格表示では控除される。実際の国民経済計算(SNA)では市場価格表示が基本となっており、GDPも市場価格表示で算出されている。試験では市場価格表示と要素費用表示の変換計算、および間接税・補助金の扱いについて正確な理解が求められる。
具体例で考えよう
消費税10%が含まれた価格で販売されているパン100円を市場価格表示で記録すると100円となるが、要素費用表示では消費税分を除いた約91円相当として記録される考え方の違いが二つの表示方法の核心である。
試験対策ポイント
市場価格=要素費用+間接税-補助金という変換式を確実に暗記すること。間接税は加算、補助金は減算になる理由を理解することが重要。GNPやGDPとの関係や三面等価との連動問題でも出題される。