利潤最大化条件
りじゅんさいだいかじょうけん
ひとことで言うと
企業の利潤を最大化するには限界収入と限界費用が等しくなる生産量を選択すべきという条件。
解説
企業の利潤を最大化するための条件で、限界収入(MR)=限界費用(MC)が成立する点で最適生産量が決まる。完全競争企業ではP=MC、独占企業ではMR=MCとなる。企業行動分析の最も基本的な条件である。
くわしく解説
利潤最大化条件はMR=MC(限界収入=限界費用)として表され、企業の生産量決定の最も基本的な原理である。利潤π=TR(総収入)-TC(総費用)を最大化するためにdπ/dQ=0とすると、dTR/dQ=dTC/dQ、すなわちMR=MCが導かれる。完全競争企業は価格受容者であるためMR=Pが成立し、利潤最大化条件はP=MCとなる。独占企業では右下がりの需要曲線に直面するためMR<Pとなり、MR=MC(≠P)の点で生産量が決まる。さらに利潤最大化が「最小化」でなく「最大化」であるための二階条件として、MCの傾きがMRの傾きを上回ること(MCがMRを下から上に交差すること)も確認が必要である。この条件は企業行動分析・市場構造分析のすべての基礎となる。
具体例で考えよう
ラーメン店が現在1日100杯作っており、101杯目の材料費・人件費(限界費用)が500円、101杯目の売上(限界収入)が700円であれば生産量を増やすべきであり、限界収入と限界費用が一致した時点で最適生産量が決まる。
試験対策ポイント
完全競争ではMR=P、独占ではMR<PなのでMR=MCのときP>MCとなる。MR曲線は需要曲線の2倍の傾きで傾きが急という特徴も重要。利潤最大化ではなく損失最小化の場合(AVC<P<ATC)の操業停止判断と合わせて整理すること。