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利潤

りじゅん

ひとことで言うと

企業の総収入から総費用(機会費用含む)を差し引いた残余で、会計利潤とは概念が異なる。

解説

企業の総収入から総費用を差し引いた残余のこと。経済学的利潤は機会費用を含む費用を差し引いたものであり、会計上の利潤とは異なる。完全競争市場の長期均衡では経済的利潤がゼロとなる。

くわしく解説

経済学における利潤は、総収入(TR)から経済的費用(明示的費用+機会費用である暗示的費用)を差し引いた額として定義される。これは会計上の利潤(総収入-明示的費用のみ)とは異なり、経営者の労働や自己資本に対する機会費用も費用として計上するため、通常は会計利潤よりも小さくなる。経済的利潤がゼロの状態は「正常利潤のみを得ている状態」であり、企業が市場に留まる最低条件を満たしている。完全競争市場の長期均衡ではすべての企業の経済的利潤がゼロになるという重要な命題がある。これは新規参入・退出が自由であれば、超過利潤がある限り参入が続き、最終的に利潤がゼロに収束するためである。

具体例で考えよう

自分の貯金1,000万円で起業した場合、銀行預金にしていれば得られた利子(機会費用)も費用として差し引く。年収入が200万円で明示的費用150万円、機会費用30万円なら、経済的利潤は20万円となり、会計利潤50万円とは異なる。

試験対策ポイント

経済的利潤と会計利潤の違い(機会費用・暗示的費用を含むか)が最重要ポイント。完全競争長期均衡で経済的利潤=ゼロになる理由(参入・退出の自由)を理解すること。「利潤ゼロ=倒産」という誤解がひっかけとして使われる。

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