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埋没費用

まいぼつひよう

ひとことで言うと

既に支出して取り戻せない費用のことで、合理的な意思決定では無視すべきコスト。

解説

既に支出済みで回収不可能な費用のこと。サンクコストと同義である。合理的な意思決定においては埋没費用を考慮すべきではないが、現実には埋没費用の誤謬(サンクコストの誤謬)が観察される。

くわしく解説

埋没費用(サンクコスト)とは、すでに支出されており、将来の意思決定によって回収することが不可能な費用を指す。経済合理性の観点からは、意思決定は将来の費用と便益の比較にのみ基づくべきであり、過去に支出した埋没費用は考慮すべきではない。たとえば映画のチケットを購入したが観たくなくなった場合、チケット代はすでに埋没費用であるため、「観に行くかどうか」は今後の時間的コストと期待される便益だけで判断するのが合理的である。しかし現実には人々は埋没費用をかけた意思決定に固執する傾向があり、これを「サンクコストの誤謬」と呼ぶ。企業経営では不採算事業からの撤退判断や設備投資の継続可否において、埋没費用を切り離した判断が重要となる。

具体例で考えよう

1000万円かけて開発中のシステムが陳腐化しても「もったいないから続ける」という判断はサンクコストの誤謬。合理的には「残りのコストと将来の便益」だけで継続を判断すべきである。

試験対策ポイント

「すでに支出済みで回収不可能」が定義の核心。意思決定では埋没費用を無視すべきという点と、現実には誤謬が生じるという両面を押さえる。固定費との違い(固定費は将来も発生)にも注意。

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