交差比率
こうさひりつ
ひとことで言うと
商品回転率と粗利益率を掛け合わせて在庫投資効率を総合評価する、小売業の商品管理指標。
解説
商品回転率と粗利益率(売価値入率)を掛け合わせた指標。交差比率=商品回転率×粗利益率で算出される。在庫投資に対する利益効率を総合的に評価でき、商品の取扱い判断や棚割りの優先度決定に活用される。
くわしく解説
交差比率とは、商品の在庫投資に対する利益創出効率を総合的に評価するための指標である。計算式は「交差比率=商品回転率×粗利益率(売価値入率)」で表される。商品回転率が高くても粗利益率が低い場合、または粗利益率が高くても回転率が低い場合には、交差比率は必ずしも高くならない。交差比率の高い商品は「よく売れて、かつ利益率も高い」優良商品であり、棚割り(プラノグラム)における陳列スペースの優先配分や仕入れ量の拡大判断に活用される。逆に交差比率の低い商品は取扱い中止や陳列縮小の検討対象となる。カテゴリーマネジメントや品揃え最適化において、単一指標では見えない商品の総合的な収益貢献度を評価できる優れた指標である。
具体例で考えよう
商品Aの商品回転率が12回転、粗利益率20%であれば交差比率は240。商品Bの回転率が6回転、粗利益率35%であれば交差比率は210。回転率も粗利益率もそれぞれ異なるが、総合的にはAの方が在庫投資効率が高いと評価できる。
試験対策ポイント
計算式(商品回転率×粗利益率)を確実に覚えること。値入率・粗利益率との関係を整理すること。交差比率を棚割り・品揃えの意思決定に使う場面が問われる。商品回転率だけでは判断できない点を補完する指標であることも重要。