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規模の不経済

きぼのふけいざい

ひとことで言うと

生産規模の拡大とともに平均費用が上昇する現象で、長期平均費用曲線のU字型の右上がり部分に対応する。

解説

生産規模の拡大に伴い、平均費用が上昇する現象のこと。組織の肥大化による管理費用の増大や調整コストの上昇などが原因となる。U字型の長期平均費用曲線の右上がり部分に対応する。

くわしく解説

規模の不経済(Diseconomies of Scale)とは、生産量(規模)をさらに拡大するにつれて長期平均費用が上昇していく現象のことである。規模の不経済が発生する主な要因としては、①組織の肥大化による管理・調整コストの増大(官僚化・意思決定の遅延)、②情報伝達の非効率化、③生産要素の供給制約による調達コストの上昇、④輸送費・物流コストの増大などが挙げられる。長期平均費用曲線がU字型をとる場合、その右上がり部分が規模の不経済に対応し、左下がり部分(規模の経済)との対比で理解する必要がある。最低効率規模(MES: Minimum Efficient Scale)を超えると規模の不経済が顕在化し始めるとされる。大企業病や過大な組織規模の非効率性の経済学的な説明根拠となる概念でもある。

具体例で考えよう

急成長した企業が管理職を大量に増やし、複数の階層で承認が必要になった結果、意思決定に時間がかかり管理コストが膨らんで製品1単位あたりのコストが上昇する。これが規模の不経済の典型例である。

試験対策ポイント

長期平均費用曲線の「右上がり部分」が規模の不経済であることは必須。規模の経済(左下がり)との対比でU字型曲線を図示できるようにすること。最低効率規模(MES)との関連も確認すること。

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