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上級財

じょうきゅうざい

ひとことで言うと

所得が増加すると需要量が増加する財で正常財とも呼ばれ、需要の所得弾力性が正の値をとる。

解説

所得が増加すると需要量が増加する財のこと。正常財とも呼ばれ、需要の所得弾力性が正の値をとる。所得消費曲線が右上がりとなり、スルツキー分解における所得効果の方向を理解する基礎となる。

くわしく解説

上級財とは、消費者の所得が増加したときに需要量が増加する財のことであり、正常財とも呼ばれる。需要の所得弾力性が正の値をとることが定義の特徴である。これに対して、所得が増加すると需要量が減少する財を下級財(劣等財)と呼ぶ。需要の所得弾力性が1より大きい上級財は特に奢侈財(ぜいたく品)と呼ばれ、所得弾力性が0から1の間の上級財は必需財に分類される。無差別曲線分析における所得消費曲線(エンゲルカーブ)は、上級財の場合に右上がりとなる。スルツキー分解においては、価格下落の効果を代替効果と所得効果に分解する際、上級財では所得効果が需要量を増加させる方向(価格低下→実質所得増加→需要増加)に働くため、需要の法則(価格下落→需要増加)が成立する。一方、所得効果が代替効果を上回る強度で需要を減少させる下級財がギッフェン財であり、需要の法則が成立しない唯一の例外となる。

具体例で考えよう

所得が増えた家庭が月に食べる外食の回数を増やしたり、普通車から高級車に乗り換えたりする場合、外食サービスや高級車が上級財にあたる。一方で所得が増えてもカップ麺の消費が減る場合はカップ麺が下級財となる。

試験対策ポイント

上級財=正常財(所得弾力性>0)、下級財=劣等財(所得弾力性<0)の区別が基本。スルツキー分解での所得効果の方向(上級財は価格低下で需要増加を強化)とギッフェン財(下級財かつ所得効果>代替効果)の識別は頻出。

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