標準時間
ひょうじゅんじかん
ひとことで言うと
標準的な作業者が標準的条件で作業を行うのに必要な時間で、正味時間に余裕率を加えて算出される。
解説
標準的な作業者が標準的な作業方法で、標準的な作業条件のもとで作業を遂行するのに必要な時間。正味時間に余裕率を加えて算出される。生産計画の策定、原価計算、作業効率の評価などの基礎データとして活用される。
くわしく解説
標準時間(Standard Time)は、適切な訓練を受けた標準的な作業者が、標準的な方法・設備・条件のもとで作業を行い、一定期間継続作業しても疲労しない程度のペースで作業を遂行するのに必要な時間として設定されます。算出式は「標準時間=正味時間×(1+余裕率)」または「標準時間=正味時間÷(1-余裕率)」(内掛け法)で表されます。余裕率は、個人余裕(生理的欲求)・疲労余裕・職場余裕(機械故障・材料待ちなど)から構成されます。標準時間の用途として、①生産計画(生産能力の算出)、②原価計算(直接労務費の算定)、③作業効率の評価(実績時間÷標準時間=能率)、④賃金計算(インセンティブ賃金の基礎)があります。作業測定によって測定された観測時間にレイティング係数を乗じて正味時間を求めます。
具体例で考えよう
組立作業の観測平均時間が10分で、レイティング係数が1.1(標準より10%速い作業者)の場合、正味時間は11分となる。余裕率を10%とすると標準時間は11×(1+0.1)=12.1分として設定され、1日8時間で約39.7個の生産計画が立てられる。
試験対策ポイント
標準時間の計算式(正味時間×(1+余裕率))は必ず暗記。内掛け法(÷(1-余裕率))との使い分けも確認すること。レイティング(評価)の概念と正味時間・観測時間・標準時間の関係を整理すること。余裕率の構成要素(個人・疲労・職場余裕)も頻出。