引取りかんばん
ひきとりかんばん
ひとことで言うと
後工程が前工程から部品を引き取る際に使用し、品目・数量を指示するかんばんのこと。
解説
後工程が前工程から部品を引き取る際に使用するかんばん。後工程が必要な部品の種類と数量を指示する役割を持つ。仕掛けかんばんと対で運用され、JIT生産を実現するための情報伝達ツールである。
くわしく解説
引取りかんばん(移動かんばんとも呼ばれる)は、後工程が前工程の仕掛品置き場から必要な部品を引き取る際に使用するかんばんである。引取りかんばんには引き取る部品の品目・数量・引き取り元・納入先などの情報が記載されており、後工程の作業者がこれを持って前工程に向かい、部品を引き取る。引き取りの際、仕掛品置き場に付けられていた仕掛けかんばんと引取りかんばんを交換することで、仕掛けかんばんが前工程への生産指示として機能する仕組みとなっている。引取りかんばんは使用後に発行元に戻り、再び引き取りに使用される循環型の情報伝達ツールである。2種類のかんばんが連動して機能することで、必要なものを必要な時に必要な量だけ生産・供給するJITが実現される。
具体例で考えよう
組立工程の作業者が部品棚から最後のボルトセットを使ったとき、その箱に付いていた引取りかんばんを持って前工程の部品置き場へ向かい、同数のボルトセットを引き取ってくる。これが引取りかんばんの典型的な使用場面である。
試験対策ポイント
引取りかんばんは「後工程から前工程への部品引き取り指示」、仕掛けかんばんは「前工程への生産指示」という役割の違いを明確に区別すること。かんばんの交換によって仕掛けかんばんが生産指示に変換される仕組みの理解が試験での差別化につながる。