ロゴ

平均可変費用

へいきんかへんひよう

ひとことで言うと

可変費用を生産量で割った値で、最低点が操業停止点に対応する短期費用分析の重要指標。

解説

可変費用を生産量で割った値のこと。U字型の形状をとり、その最低点が操業停止点に対応する。限界費用曲線は平均可変費用曲線の最低点を通過する。短期の費用分析において操業継続の判断基準となる重要な概念である。

くわしく解説

平均可変費用(AVC)とは、生産に伴って発生する可変費用(原材料費・労働費など)の総額を生産量Qで除した値であり、AVC=VC/Qで表される。生産量が増加するにつれ、はじめは規模の経済によりAVCは低下するが、やがて収穫逓減により上昇に転じるため、U字型の形状をとる。その最低点は操業停止点(シャットダウンポイント)に対応する。価格Pが平均可変費用AVCを下回ると、生産を続けることで可変費用分の損失が発生するため、短期においても生産を停止(操業停止)することが合理的となる。一方、P<ACであっても(赤字でも)、P≧AVCの範囲では固定費用の一部を回収できるため操業を継続することが合理的である。限界費用曲線(MC)はAVC曲線の最低点を通過するという幾何学的関係も重要である。試験では損益分岐点(AC最低点)と操業停止点(AVC最低点)の違いが頻出である。

具体例で考えよう

飲食店の場合、家賃は固定費用でAVCに含まれないが、食材費・アルバイト代は可変費用。売上が食材費・人件費を下回るなら、固定費を考えなくても営業するほど損が増えるので閉店が合理的となる。

試験対策ポイント

操業停止点=P=AVC最低点、損益分岐点=P=AC最低点という対比が最頻出。P≧AVCなら短期操業継続、P<AVCなら操業停止という判断基準を完全に習得すること。MCがAVCの最低点を通過する理由も説明できるようにすること。

関連用語

経済学・経済政策」の他の用語