代替効果
だいたいこうか
ひとことで言うと
相対価格の変化により、割安になった財の消費が増え割高になった財の消費が減る効果。
解説
財の相対価格の変化により、相対的に安くなった財の消費量が増加し、高くなった財の消費量が減少する効果。スルツキー分解において所得効果と分離される。代替効果は常に価格変化と逆方向に作用する。
くわしく解説
代替効果とは、ある財の価格変化が生じたとき、実質所得(購買力)を一定に保ちながら相対価格の変化のみによって引き起こされる消費量の変化のことである。財の価格が上昇すると、その財が相対的に割高になるため消費者はより安い代替品に乗り換えようとする。この効果はスルツキー分解において所得効果と分離して分析される。代替効果は常に価格変化と逆方向に働く(負)という性質を持つ。一方、所得効果は財が上級財か下級財かによって方向が異なる。ギッフェン財においては所得効果が代替効果を上回って逆方向に作用するため、価格上昇にもかかわらず需要量が増加するという特殊な結果が生じる。試験ではスルツキー分解の図示と方向の識別が問われる。
具体例で考えよう
牛肉の価格が上がったとき、消費者が牛肉を減らして鶏肉を多く買うようになる行動変化のうち、「相対的な割安感」に起因する部分が代替効果である。所得が変わらなくても起こる価格比の変化への反応がポイントとなる。
試験対策ポイント
スルツキー分解で代替効果と所得効果を分離する図の理解が最重要。代替効果は常に負(価格上昇→需要減)だが、所得効果は財の種類による。ギッフェン財・上級財・下級財との組み合わせで方向を問う問題が頻出。