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アクセス制御方式とイーサネット

ネットワーク

LANでデータを送るルールがアクセス制御方式!衝突検知のCSMA/CDと許可証方式のトークンパッシングを比べよう!

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アクセス制御方式とイーサネット

簡単にいうと

LANでデータを送るルールがアクセス制御方式!衝突検知のCSMA/CDと許可証方式のトークンパッシングを比べよう!

① CSMA/CD方式

CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)は、有線LANで広く使用されてきたアクセス制御方式です。日本語にすると「搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式」となります。動作手順を順番に見てみましょう。

手順1: キャリアセンス(通信路の確認)

データを送信したい端末は、まずネットワーク上に他の端末のデータが流れていないかどうかを確認します。これを「キャリアセンス」と呼びます。通信路が空いていれば送信を開始します。

手順2: マルチプルアクセス(同時送信の可能性)

複数の端末が同時に「通信路が空いている」と判断して送信を始めると、データ同士が衝突(コリジョン)する場合があります。これは道路の交差点で二台の車が同時に進入するようなものです。

手順3: コリジョンディテクション(衝突検出と再送信)

衝突が発生すると、送信中の端末はそれを検知し、直ちにジャム信号を送出して全端末に衝突の発生を知らせます。その後、各端末はランダムな時間だけ待機してから再送信を試みます。

CSMA/CD方式の重要な性質として、ネットワーク上のトラフィック(通信量)が増加するにつれて衝突の発生頻度が高くなり、パフォーマンスが著しく劣化するという特徴があります。端末が増えるほど同時送信の確率が上がり、衝突→再送信→再衝突という悪循環に陥りやすくなります。

② トークンパッシング方式

トークンパッシング方式は、「トークン」と呼ばれる送信許可証をネットワーク上で順番に巡回させることでデータの衝突を防ぐ方式です。主にリング型トポロジーで使用されます。

動作の仕組みは以下の通りです。

1. トークン(特殊な制御フレーム)がリング上を一方向に巡回する

2. データを送信したい端末は、巡回してきたトークンを捕まえる

3. トークンを保持している端末だけがデータを送信できる

4. 送信が完了したら、トークンをリング上に放出して次の端末に渡す

トークンを持つ端末しか送信できないため、データの衝突(コリジョン)が原理的に発生しません。トラフィックが増加しても性能が安定するという利点があります。ただし、トークンが一巡するまで待たなければならないため、トラフィックが少ない環境ではCSMA/CDのほうが効率的です。

項目CSMA/CDトークンパッシング
衝突発生する(検知後に再送)発生しない
トポロジーバス型・スター型リング型
低負荷時即座に送信可能で高効率トークン巡回待ちが非効率
高負荷時衝突多発でパフォーマンス劣化安定した性能を維持
代表規格イーサネット(IEEE802.3)トークンリング(IEEE802.5)

③ イーサネット(IEEE802.3)

イーサネットは、現在のLANで最も広く普及している通信規格です。米国電気電子学会(IEEE)が策定したIEEE802.3として標準化されています。元々はCSMA/CD方式を採用していましたが、現在の高速イーサネットではスイッチングハブの普及により全二重通信(送信と受信を同時に行う通信)が主流となり、衝突そのものが発生しにくい環境に移行しています。

イーサネットの主要な規格を速度別に整理しましょう。

規格名通信速度ケーブル種類最大伝送距離
10BASE-T10 Mbpsツイストペア100 m
100BASE-TX100 Mbpsツイストペア(Cat5以上)100 m
1000BASE-T1 Gbpsツイストペア(Cat5e以上)100 m
1000BASE-SX1 Gbpsマルチモード光ファイバ550 m
1000BASE-LX1 Gbpsシングルモード光ファイバ5 km
10GBASE-T10 Gbpsツイストペア(Cat6a以上)100 m

規格名の読み方には法則があります。

速度 BASE-ケーブル種類」という構成になっており、

  • Tはツイストペアケーブル(Twisted pair)
  • SXは短波長光ファイバ(Short wavelength)
  • LXは長波長光ファイバ(Long wavelength)

を意味しています。

試験では特に100BASE-TX(100Mbps)1000BASE-T(1Gbps)が頻出です。名前から速度とケーブル種類を読み取れるようにしておきましょう。

具体例

CSMA/CDとトークンパッシングの違いを、日常の場面で考えてみましょう。

CSMA/CD方式は「会議で自由に発言する方式」に似ています。誰も話していなければ自由に発言できますが、二人が同時に話し始めると聞き取れなくなります(衝突)。衝突が起きたら、それぞれランダムな秒数だけ間を置いてから再度発言します。参加者が少ないときはスムーズですが、参加者が増えると衝突が頻発して議論が進まなくなります。

トークンパッシング方式は「マイクを回す方式」に似ています。マイク(トークン)を持っている人だけが発言できるルールです。同時に二人が話すことは絶対にないので混乱しませんが、自分の順番が来るまでマイクが回ってくるのを待たなければなりません。参加者が増えてもルールが守られるため混乱しませんが、少人数のときは順番待ちが非効率に感じられます。

このように、CSMA/CDは「自由だが衝突リスクがある方式」、トークンパッシングは「秩序があるが待ち時間がある方式」というトレードオフの関係にあります。

試験のポイント

  • 要は「CSMA/CD=衝突検知して再送(有線LAN)、トークンパッシング=許可証巡回で衝突回避
  • イーサネット=最も普及したLAN規格」
  • CSMA/CDはトラフィック増加で性能劣化する点が重要
  • イーサネット規格名から速度とケーブル種類を読み取れるようにする

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