コンピュータネットワークの基礎
ネットワーク
ネットワークの基本はLANとWANの違い!つなぎ方の形(トポロジー)とケーブルの種類も押さえよう!
コンピュータネットワークの基礎
簡単にいうと
ネットワークの基本はLANとWANの違い!つなぎ方の形(トポロジー)とケーブルの種類も押さえよう!
① LANとWAN
コンピュータネットワークは、その規模によって大きく2種類に分けられます。
LAN(Local Area Network)は、オフィスの1フロアや建物内など、限られた範囲のコンピュータ同士を接続するネットワークです。自社で配線やスイッチを用意して構築するため、通信速度が速く、コストも比較的低く抑えられます。たとえば、会社のオフィスで社員全員のPCがファイルサーバにアクセスできるのは、LAN上で接続されているからです。
WAN(Wide Area Network)は、地理的に離れた拠点にあるLAN同士を電気通信事業者(NTTなど)の回線を利用して接続するネットワークです。東京本社のLANと大阪支社のLANを結ぶような場面で使われます。通信事業者の回線を借りるため月額費用が発生し、LANに比べると通信速度は遅くなる傾向があります。
| 項目 | LAN | WAN |
|---|---|---|
| 範囲 | 建物内・フロア内など限定的 | 都市間・国家間など広域 |
| 構築主体 | 自社で構築 | 通信事業者の回線を利用 |
| 通信速度 | 高速(1Gbps〜10Gbps) | LANに比べて低速 |
| コスト | 初期投資のみ(配線・機器) | 月額回線費用が発生 |
| 具体例 | オフィス内ネットワーク | 本社-支社間の接続 |
② ネットワークトポロジー
トポロジーとは、ネットワーク上のコンピュータやケーブルの接続形態のことです。代表的なトポロジーを見てみましょう。
スター型トポロジー
中央にハブ(集線装置)を配置し、各コンピュータがハブに対して放射状に接続される構成です。現在のLANで最も広く採用されている形態です。
スター型の特徴は以下の通りです。
- 端末が1台故障しても、他の端末には影響が及ばない
- 新しい端末の追加や撤去が容易
- ただし、中心のハブが故障するとネットワーク全体が停止する
- ハブが通信の集中点(ボトルネック)になる可能性がある
リング型トポロジー
各コンピュータを環状(リング状)に接続する構成です。データは一方向にリングを巡回して伝送されます。
リング型の特徴は以下の通りです。
- 通信の衝突(コリジョン)が発生しにくい
- 端末が1台故障するとリングが途切れ、ネットワーク全体に影響する
- トークンパッシング方式と組み合わせて使用されることが多い
バス型トポロジー
1本の幹線ケーブル(バス)に各コンピュータを分岐接続する構成です。構造が単純で配線コストが低いのが利点ですが、幹線ケーブルが断線すると全体に影響するため、現在はあまり使われません。
| トポロジー | 接続形態 | 耐障害性 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| スター型 | ハブを中心に放射状 | 端末故障は局所的、ハブ故障は全停止 | 現在のLAN(主流) |
| リング型 | 環状に接続 | 1台故障で全体に影響 | トークンリングネットワーク |
| バス型 | 幹線に分岐接続 | 幹線断線で全停止 | 初期のLAN(現在は少ない) |
③ 接続媒体(伝送媒体)
ネットワーク上でデータを伝送するケーブル(媒体)にも種類があります。それぞれの特性を理解しておきましょう。
ツイストペアケーブル(より対線)
2本の銅線をねじり合わせたケーブルです。ねじることで外部からの電磁干渉(ノイズ)を軽減しています。安価で取り回しが容易なため、現在のLANで最も多く使用されています。シールド(金属被覆)の有無で以下の2種類があります。
- UTP(Unshielded Twisted Pair): シールドなし。オフィスLANの標準ケーブル
- STP(Shielded Twisted Pair): シールドあり。ノイズに強いが高価
同軸ケーブル
中心導体を絶縁体と外部導体で同心円状に覆った構造のケーブルです。電磁干渉に強く頑丈で、かつてはLANの主流ケーブルでした。現在ではテレビのアンテナケーブルや一部のネットワーク機器で使われています。
光ファイバケーブル
ガラスやプラスチックの細い繊維(ファイバ)の中を光信号としてデータを伝送するケーブルです。電気信号ではなく光を使うため、電磁干渉の影響を受けず、非常に長距離・高速の通信が可能です。コアの太さで2種類に分かれます。
- シングルモード: コアが細く、長距離伝送に適する。基幹回線で使用
- マルチモード: コアが太く、短距離のビル内配線などに使用
| 種類 | 速度 | 距離 | ノイズ耐性 | コスト | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| ツイストペアケーブル | 中速(最大10Gbps) | 短い(100m以内) | 普通 | 安価 | オフィスLAN |
| 同軸ケーブル | 中速 | 中程度 | 強い | 中程度 | テレビアンテナ |
| 光ファイバケーブル | 高速(100Gbps以上) | 長距離(数十km) | 最も強い | 高価 | 基幹回線・WAN |
具体例
ネットワークトポロジーの違いを、身近な場面で考えてみましょう。
スター型は「先生と生徒」の関係に似ています。教室で先生(ハブ)が中央にいて、生徒(端末)が先生を通じて情報を共有します。ある生徒が欠席(故障)しても他の生徒には影響がありません。しかし、先生がいなくなる(ハブの故障)と、授業そのものが成立しなくなります。
リング型は「伝言ゲーム」に似ています。参加者がぐるりと輪になって座り、メッセージを隣の人に順番に渡していきます。一人が抜けるとメッセージの伝達が途切れてしまうのがリング型の弱点です。
バス型は「1本の廊下に面した部屋」に似ています。廊下(バス)を通って各部屋(端末)がつながっています。廊下が通行止めになると全部屋が孤立しますが、ある部屋のドアが閉まっても廊下自体は使えます。
現在のオフィスLANのほとんどがスター型を採用しているのは、端末の追加・撤去が容易で、1台の故障が他に波及しにくいからです。

LANのトポロジー(スター型vsリング型)
試験のポイント
- ・要は「LAN=限られた範囲、WAN=LAN同士の接続
- ・スター型=ハブ中心(主流)、リング型=環状」
- ・スター型はハブ故障で全停止、リング型は1台故障で全影響がポイント
- ・ケーブルはツイストペア=安価主流、光ファイバ=高速長距離で使い分ける
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