ロゴ

LANの接続機器

ネットワーク

LANをつなぐ機器はOSI参照モデルの階層ごとに役割が違う!リピータ→ブリッジ→ルータ→ゲートウェイの順に覚えよう!

1

LANの接続機器

簡単にいうと

LANをつなぐ機器はOSI参照モデルの階層ごとに役割が違う!リピータ→ブリッジ→ルータ→ゲートウェイの順に覚えよう!

① LANカードとMACアドレス

コンピュータをLANに接続するには、LANカード(NIC: Network Interface Card)が必要です。LANカードには世界で一意の識別番号であるMACアドレス(Media Access Control Address)が割り当てられています。

MACアドレスの構成は以下の通りです。

  • 全体で48ビット(6バイト)の長さ
  • 前半24ビット: IEEEが各メーカに割り当てた製造者番号(OUI)
  • 後半24ビット: メーカが製品ごとに付ける固有番号
  • 16進数で「00:1A:2B:3C:4D:5E」のように表記する

MACアドレスはハードウェアに出荷時から書き込まれているため、理論上は世界に2つと同じものが存在しない「物理アドレス」です。

② リピータとリピータハブ(OSI第1層:物理層)

ケーブルを通じて伝送される電気信号は、距離が長くなるにつれて減衰(弱くなる)してしまいます。リピータは、この弱くなった信号を増幅・整形して中継する装置です。

リピータハブ(通称ハブ)は複数のポートを持つリピータで、受信したデータをすべてのポートに同時送信(フラッディング)します。宛先に関係なく全端末にデータが流れるため、ネットワーク上にコリジョン(衝突)が増加しやすくなります。現在ではスイッチングハブに置き換えられ、リピータハブはほとんど使用されなくなりました。

③ ブリッジとスイッチングハブ(OSI第2層:データリンク層)

ブリッジは、データフレームに含まれるMACアドレスを確認し、宛先が接続されているポートにのみデータを転送する装置です。この仕組みをMACアドレスフィルタリングと呼びます。

スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)は、ブリッジの機能を多ポート化・高速化した装置です。各ポートに接続された端末のMACアドレスをMACアドレステーブルに記憶し、宛先のMACアドレスに対応するポートにのみデータを送信します。リピータハブのようにすべてのポートにデータを流さないため、不要な通信が減り、ネットワーク効率が大幅に向上します。

現在のLANで「ハブ」と呼ばれている機器のほとんどはスイッチングハブです。

④ ルータ(OSI第3層:ネットワーク層)

ルータは、データパケットに含まれるIPアドレス(論理アドレス)を読み取り、最適な経路(ルート)を選択してデータを転送する装置です。この経路選択処理をルーティングと呼びます。

ルータの主な役割は以下の通りです。

  • 異なるネットワーク同士を接続する(LAN間接続、LAN-WAN接続)
  • ルーティングテーブルに基づいて最適経路を判断する
  • ブロードキャスト通信(全端末宛の通信)を遮断し、ネットワーク負荷を軽減する
  • パケットフィルタリングによる簡易的なセキュリティ機能を提供する

家庭のインターネット接続で使用される「ブロードバンドルータ」は、ルータ機能に加えてDHCPサーバ(IPアドレス自動配布)やNAT(プライベートIP→グローバルIP変換)機能を一体化した装置です。

⑤ ゲートウェイ(OSI全7層)

ゲートウェイは、異なるプロトコル(通信規約)を使用するネットワーク同士を接続する際に、プロトコル変換を行う装置(またはソフトウェア)です。OSI参照モデルの全7層にわたって動作し、データ形式やアドレス体系の変換を総合的に処理します。

たとえば、社内のメールシステムとインターネットのメールサーバが異なるプロトコルを使用している場合、ゲートウェイがその違いを吸収して通信を成立させます。

以上のLAN接続機器とOSI参照モデルの対応を表にまとめます。

機器OSI層処理対象主な機能
リピータ/リピータハブ第1層(物理層)電気信号信号の増幅・中継。全ポートにデータ送信
ブリッジ/スイッチングハブ第2層(データリンク層)MACアドレスMACアドレスフィルタリング。必要なポートのみにデータ送信
ルータ第3層(ネットワーク層)IPアドレスルーティング(最適経路選択)。異なるネットワーク間を接続
ゲートウェイ第1〜7層(全層)プロトコル全体プロトコル変換。異なる通信規約間の橋渡し

具体例

LAN接続機器の違いを、郵便配達の仕組みに例えてみましょう。

リピータハブは「拡声器」のようなものです。受け取ったメッセージを、全員に向かって大声で叫びます。全員に聞こえる反面、関係ない人にも聞こえてしまい効率が悪いのです。

スイッチングハブは「郵便局の仕分け担当者」に例えられます。手紙(データフレーム)の宛名(MACアドレス)を見て、該当する配達ルートにだけ手紙を振り分けます。関係ないルートには手紙が流れないので効率的です。

ルータは「国際郵便の仕分けセンター」です。郵便番号(IPアドレス)を見て、国内なのか海外なのか、どの国のどの地域に送ればいいのか最適なルートを判断します。異なるネットワーク(国)をまたいだ配送を担当します。

ゲートウェイは「国際通訳者」に相当します。言語(プロトコル)が異なるグループ同士の間に立ち、一方の言語を他方の言語に翻訳して意思疎通を可能にします。

試験のポイント

  • 要は「リピータ=第1層(信号増幅)、スイッチングハブ=第2層(MACフィルタリング)、ルータ=第3層(IPルーティング)、ゲートウェイ=全層(プロトコル変換)」
  • MACアドレス=48ビット(前半メーカ番号/後半製品番号)の16進数表記
  • リピータハブは全ポート送信、スイッチングハブは宛先ポートのみ送信の違いが重要

独学で診断士合格を目指すなら

過去問演習・AI添削・テキストPDFまで

すべて揃ったプレミアムプランで合格を掴む!

予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決

  • 📝1次試験 過去問演習(全7科目・年度別)無制限プレミアム限定
  • 🤖2次試験 AI添削(事例I〜IV・無制限)最適なフィードバックで実力アッププレミアム限定
  • 📄科目別テキストPDFダウンロード。印刷して好きな使い方で学習できるプレミアム限定
  • 🔖ブックマーク機能で苦手分野・何度も確認したい部分を管理プレミアム限定
  • 📊学習記録・成績管理で自分の進捗を可視化プレミアム限定

プレミアムプラン

¥9,800(税込)

買い切り

自動更新なし / 1年間有効

決済は Stripe(PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。