入札談合
にゅうさつだんごう
ひとことで言うと
入札参加者が事前に協議して落札者や価格を決める不正行為で、独占禁止法で禁じられている。
解説
入札において参加者が事前に協議して落札者や価格を決定する行為。独占禁止法で禁止されている不当な取引制限の一形態である。囚人のジレンマの構造を持ち、ゲーム理論で分析される。
くわしく解説
入札談合とは、公共工事や物品調達の入札において、本来競争すべき参加企業が事前に話し合いをして落札予定者や入札価格を取り決める行為を指す。独占禁止法第3条が禁止する「不当な取引制限」の典型例であり、公正取引委員会の排除措置命令や課徴金納付命令の対象となる。談合はゲーム理論における囚人のジレンマの逆転バージョンとして分析できる。各社が「談合に参加」「裏切り(安値入札)」の戦略を持つとき、ナッシュ均衡は「裏切り」となるが、繰り返しゲームや監視機能があれば談合という協調均衡が維持されうる。試験では競争政策・独占禁止法の文脈と、ゲーム理論的分析の両面から問われる。
具体例で考えよう
複数の建設会社が、市の公共工事の入札前に「今回はA社が落札し、次回はB社が落札する」と取り決める。他社は意図的に高い価格で入札し、A社が事前に決めた高価格で落札する。
試験対策ポイント
入札談合=不当な取引制限(独占禁止法違反)。ゲーム理論の観点では、一回ゲームのナッシュ均衡は「裏切り(競争)」だが、繰り返しゲームでは「協調(談合)」が均衡になりうる点が重要。