公定歩合操作
こうていぶあいそうさ
ひとことで言うと
中央銀行が市中銀行への貸出金利(公定歩合)を変更することで市場金利と資金量を調整する政策手段。
解説
中央銀行が市中銀行に資金を貸し出す際の金利(公定歩合)を変更する金融政策手段。現在の日本では「基準割引率および基準貸付利率」と呼ばれる。金利の上下により市中の資金量と利子率に影響を与える。
くわしく解説
公定歩合操作とは、中央銀行(日本銀行)が市中の民間銀行に資金を貸し出す際に適用する金利(公定歩合)を変更することで、金融市場の資金量と金利水準をコントロールする金融政策手段の一つである。現在の日本では「基準割引率および基準貸付利率」と正式に呼ばれる。公定歩合を引き下げると、市中銀行が日本銀行から安く資金を調達できるようになるため、銀行の貸出金利も低下し、設備投資や消費が刺激される(金融緩和)。逆に引き上げると、銀行の調達コストが上がり貸出金利も上昇し、過熱した景気を抑制できる(金融引き締め)。かつては日本の金融政策の主力手段であったが、現代では公開市場操作が中心となっており、公定歩合はむしろシグナリング効果(市場への意思伝達)としての役割が大きくなっている。三大金融政策手段(公開市場操作・公定歩合操作・預金準備率操作)の一つとして出題される。
具体例で考えよう
日本銀行がかつて公定歩合を9%から2.5%まで段階的に引き下げたことで、銀行は安価に資金を調達でき、企業への融資が拡大し、バブル経済の一因ともなった。低い公定歩合が貸出増加を通じて経済過熱を招いた歴史的例である。
試験対策ポイント
三大金融政策手段(公開市場操作・公定歩合操作・預金準備率操作)の比較は頻出。現在の日本では「基準割引率および基準貸付利率」という名称が正式。現在は公開市場操作が主力という現状理解も必要。