改良保全
かいりょうほぜん
ひとことで言うと
設備の弱点を根本から改良し、故障しにくい状態に改善する保全活動のこと。
解説
設備の弱点を改良し、故障しにくい設備に改善する保全方式。故障原因の根本的な排除や設備の信頼性・保全性の向上を目的とする。予防保全・事後保全とは異なり、設備そのものの改善を行う点が特徴である。
くわしく解説
改良保全(CM:Corrective Maintenance)は、設備の設計上・構造上の弱点を特定し、根本的な改善を行うことで故障が発生しにくい信頼性の高い設備へと作り変える保全活動である。既存設備の信頼性(MTBF:平均故障間隔の延長)や保全性(MTTR:平均修復時間の短縮)を向上させることを目的としている。予防保全が「故障前に点検・交換する」、事後保全が「故障後に修理する」のに対し、改良保全は「設備そのものを改善して故障しにくくする」という根本的なアプローチが特徴である。TPM(Total Productive Maintenance:全員参加の生産保全)の体系の中で重要な位置を占めており、設備の保全コスト削減と生産性向上に長期的に貢献する。設計部門・製造部門・保全部門が連携して推進する活動である。
具体例で考えよう
プレス機の金型が頻繁に摩耗して交換が必要だった問題に対し、材質をより耐摩耗性の高いものに変更し、潤滑機構を追加改良することで交換頻度を半分以下に削減した取り組みが改良保全の典型例である。
試験対策ポイント
保全の4種類(予防保全・事後保全・改良保全・保全予防)の違いを整理することが最重要。改良保全は「設備の改善」、予防保全は「定期的な点検・交換」、事後保全は「故障後の修理」。TPMとの関連でも出題される。