自由貿易の利益
じゆうぼうえきのりえき
ひとことで言うと
各国が比較優位を持つ財に特化して貿易することで得られる経済的利益。
解説
各国が比較優位を持つ財の生産に特化し貿易を行うことで得られる利益のこと。リカードの比較生産費説により理論的に示される。消費可能領域の拡大として図示でき、自給自足均衡との比較で理解される。
くわしく解説
自由貿易の利益とは、各国が比較優位(他国と比べて相対的に効率よく生産できる財)を持つ分野に特化し、余剰分を輸出しながら不足分を輸入することで、自給自足では実現できないより広い消費の組み合わせを享受できることを指す。リカードの比較生産費説によれば、絶対優位がなくても比較優位があれば貿易による利益が生じる。これは生産可能性フロンティアと消費可能領域の関係として図示でき、貿易後には消費可能領域が生産可能領域を超えて拡大する。試験では比較優位と絶対優位の違い、リカードモデルにおける特化の方向、自給自足均衡と貿易均衡の比較が頻出である。
具体例で考えよう
A国とB国でともにコメと自動車を生産できる場合でも、相対的な効率性の差から、A国がコメに特化してB国が自動車に特化することで両国の消費可能量が増える。
試験対策ポイント
絶対優位がなくても比較優位があれば貿易利益が生じる点が最重要。リカードモデルとヘクシャー=オリーンモデルの違い、比較優位の計算問題にも対応できるようにすること。