ハイパワードマネー
はいぱわーどまねー
ひとことで言うと
中央銀行が供給する貨幣の総量で、日本銀行券・流通貨幣・日銀当座預金の合計(マネタリーベースと同義)。
解説
中央銀行が供給する貨幣で、日本銀行券発行高と貨幣流通高、日銀当座預金の合計。マネタリーベースと同義である。信用創造の基礎となり、貨幣乗数を通じてマネーサプライに拡大する。金融政策の直接的な操作対象である。
くわしく解説
ハイパワードマネー(強力貨幣)とは、中央銀行である日本銀行が直接供給する貨幣量の総計であり、マネタリーベースとも呼ばれる。構成要素は「日本銀行券発行高+貨幣流通高(硬貨)+日銀当座預金残高」である。「ハイパワード」の名称は、この貨幣が信用創造の基礎となり、貨幣乗数(信用乗数)を通じてマネーサプライ(M2など)を数倍に拡大する力を持つことに由来する。貨幣乗数はマネーサプライをマネタリーベースで割ったものである。日銀が公開市場操作(買いオペ)を実施すると民間銀行の日銀当座預金が増加しハイパワードマネーが拡大する。これが信用創造を通じてマネーサプライを拡大させる金融政策の基本的な波及経路となる。
具体例で考えよう
日銀が1,000億円の国債を民間銀行から買い取ると、銀行の日銀当座預金が1,000億円増加しハイパワードマネーが拡大。銀行はその資金を貸し出し、信用創造が連鎖して最終的なマネーサプライは数千億円規模で拡大する。
試験対策ポイント
ハイパワードマネー(マネタリーベース)の構成3要素を正確に暗記。貨幣乗数=マネーサプライ÷マネタリーベース。買いオペ→日銀当座預金増加→ハイパワードマネー増加→信用創造→マネーサプライ増加、の流れを図で整理。