デフレギャップ
でふれぎゃっぷ
ひとことで言うと
完全雇用水準で総需要が総供給を下回るギャップで、拡張的政策でギャップを埋める必要がある状態。
解説
完全雇用国民所得における総需要が総供給を下回る差額のこと。非自発的失業が存在する状態を示す。デフレギャップを解消するために拡張的財政政策や金融政策が実施される。乗数を用いた政策効果の計算が試験で頻出。
くわしく解説
デフレギャップとは、完全雇用国民所得(Yf)において、総需要(AD)が総供給(AS)を下回る差額のことである。式で示すと「デフレギャップ=完全雇用GDPにおける総供給-同水準での総需要」となり、これが正の値をとる状態が非自発的失業の存在を意味する。現実の均衡国民所得は完全雇用国民所得を下回っており、需要不足による生産の低迷と失業が生じている。このギャップを解消するためには乗数倍の政策効果が必要であり、「デフレギャップ÷乗数」の財政出動や金融緩和が理論上必要とされる。インフレギャップ(総需要が総供給を上回る状態)と対をなす概念であり、両者の比較と政策的含意が試験で問われる。乗数を用いたギャップ解消に必要な政府支出の計算問題が頻出である。
具体例で考えよう
完全雇用GDPが500兆円のとき、現実の総需要が480兆円にとどまっている場合、20兆円のデフレギャップが存在する。乗数が5であれば4兆円の政府支出増加により20兆円の需要増加が期待でき、ギャップが解消される計算となる。
試験対策ポイント
デフレギャップの定義(完全雇用水準での総需要不足)を正確に押さえること。「ギャップ÷乗数=必要な政府支出増加額」という計算が頻出。インフレギャップとの比較(方向が逆)も必ず整理すること。