バスタブ曲線
ばすたぶきょくせん
ひとことで言うと
設備の故障率が初期・偶発・摩耗の3期間で変化する様子をバスタブ形状で表した故障率曲線。
解説
設備の故障率の時間的な変化を示す曲線で、バスタブ(浴槽)の形状に似ていることからこの名称がつけられた。初期故障期(故障率減少)、偶発故障期(故障率一定)、摩耗故障期(故障率増加)の3つの期間に分けられる。設備保全計画の策定において基礎となる概念である。
くわしく解説
バスタブ曲線(浴槽曲線)は、設備や機器の故障率の時間的変化を表したグラフであり、その形状がバスタブ(浴槽)に似ていることからこの名称で呼ばれる。曲線は3つの期間に分けられる。初期故障期は設備の使用開始直後に故障率が高く、時間の経過とともに減少していく期間で、設計ミスや製造不良が原因となる。偶発故障期は故障率が低く一定水準で推移する期間で、予測が難しい偶発的な故障のみが発生する。摩耗故障期は使用期間が長くなると設備の摩耗・劣化により故障率が急増する期間である。設備保全計画の策定において、初期故障期はバーンインテストや初期点検の強化、偶発故障期は事後保全または状態監視保全の適用、摩耗故障期は計画的な予防保全や設備更新が推奨される。
具体例で考えよう
新しく導入した自動溶接ロボットが稼働開始1か月以内に調整不良で3回停止した(初期故障期)が、その後2年間は安定稼働し(偶発故障期)、5年目からモーター摩耗による故障が急増した(摩耗故障期)という経緯がバスタブ曲線で説明できる。
試験対策ポイント
3期間の名称(初期故障期・偶発故障期・摩耗故障期)と各期間の故障率の傾向(減少・一定・増加)を正確に覚えること。各期間に対応する適切な保全方式(初期=バーンイン、偶発=事後保全・CBM、摩耗=TBMや更新)との対応関係も頻出。