在庫管理の概要
第5章 物の管理
在庫管理は、資材や製品の在庫量を適正な水準に保つための管理活動です。在庫は多すぎても少なすぎても問題があり、そのバランスを取ることが在庫管理の本質です。在庫の種類と、在庫の過多・不足がもたらすリスクを正しく理解しましょう。
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在庫の定義と種類
簡単にいうと
簡単にいうと、在庫とは「まだ使われていない材料や売れていない製品」のことで、いわばお金が形を変えて倉庫に眠っている状態です。
在庫とは、生産や販売のために保有している原材料・仕掛品・半製品・完成品などの総称です。
在庫は以下のように分類されます。
- 原材料在庫:加工前の素材・購入部品
- 仕掛品在庫(WIP):加工途中の半完成品
- 完成品在庫:完成して出荷を待つ製品
- 安全在庫:需要の変動や納期の遅れに備えて保有する在庫
- サイクル在庫:発注してから次の発注分が届くまでの間に消費される在庫
在庫が多すぎる場合の問題:
- 資金が在庫に固定され、キャッシュフローが悪化する
- 保管コスト(倉庫費用・保険料・管理費)が増加する
- 陳腐化・劣化・廃棄のリスクが高まる
- 問題(不良品、過剰生産)が在庫に隠れて見えにくくなる
在庫が少なすぎる場合の問題:
- 欠品により顧客からの注文に応えられない(機会損失)
- 生産ラインの停止リスクが高まる
- 緊急発注による調達コストの増加
- 納期遅延による信用の低下
具体例
ある小売チェーンでは、人気商品の在庫を多めに持っていましたが、流行の変化で売れなくなり、大量の廃棄ロスが発生しました。逆に、在庫を絞りすぎた場合は品切れが頻発し、顧客が競合店に流れてしまうリスクがあります。
試験のポイント
- ・在庫の5分類(原材料・仕掛品・完成品・安全在庫・サイクル在庫)を理解しましょう
- ・在庫が多すぎる問題と少なすぎる問題の両面を説明できるようにしましょう
- ・在庫は「問題を隠す」という表現がトヨタ生産方式で使われる点を押さえましょう
まとめ
テーマ
ポイント
注意点
在庫の種類
原材料・仕掛品・完成品・安全在庫・サイクル在庫
安全在庫とサイクル在庫の違いに注意
在庫過多
資金固定・保管コスト・陳腐化リスク
在庫が問題を隠すという視点も重要
在庫不足
欠品・ライン停止・緊急発注コスト
機会損失は定量化しにくいが重要
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