システム開発見積り
開発に関するガイドライン
開発にいくらかかる?予定通り進んでる?見積り手法と進捗管理の定量手法を学ぼう!
システム開発見積り
簡単にいうと
開発にいくらかかる?予定通り進んでる?見積り手法と進捗管理の定量手法を学ぼう!
① 見積り手法
ソフトウェア開発の工数(コスト・期間)を見積もる手法は複数あり、それぞれ異なる考え方に基づいています。
| 手法 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| ファンクションポイント法(FP法) | ソフトウェアの機能(入力・出力・照会・内部ファイル・外部インタフェース)を抽出し、機能ごとに重み付けした点数で規模を算出する | 最も広く普及している見積り手法。言語やツールに依存しない |
| COCOMO(ココモ) | 過去のプロジェクトデータに基づく統計的回帰モデルで工数を算出する | ボーム(Boehm)が提唱。基本/中間/詳細の3段階がある |
| ボトムアップ法 | WBS(作業分割構造)の最下位レベルまで作業を分解し、それぞれの工数を積み上げて全体を算出する | 正確だが手間がかかる。作業範囲が明確な場合に有効 |
| CoBRA法 | コスト変動要因(チームの経験、技術的複雑さ等)を特定し、過去プロジェクトとの比較で見積もる | 変動要因を明示できる。少ないデータでも適用可能 |
| COSMIC法 | データの移動(Entry/Exit/Read/Write)を基本単位として機能規模を計測する | FP法を拡張した国際標準。リアルタイムシステムにも対応 |
試験ではファンクションポイント法とCOCOMOが特に重要です。FP法は「機能の種類と複雑さに応じた点数を合算する」、COCOMOは「統計モデルに基づいて計算する」という違いを押さえましょう。
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具体例
EVMSの計算を、具体的なプロジェクトで追ってみましょう。
あるシステム開発プロジェクトで、以下のデータが得られたとします。
- BAC(当初予算総額)= 1,000万円
- PV(計画出来高)= 600万円(現時点で60%完了予定だった)
- EV(出来高実績)= 500万円(実際には50%しか完了していない)
- AC(実コスト)= 700万円(実際にかかった費用)
CPI(コスト効率): CPI = EV ÷ AC = 500 ÷ 700 ≒ 0.71
→ 1未満なので予算超過状態。1万円分の作業に約1.4万円かかっている計算です。
SPI(スケジュール効率): SPI = EV ÷ PV = 500 ÷ 600 ≒ 0.83
→ 1未満なのでスケジュール遅延状態。計画の83%しか進んでいません。
EAC(完了時見積り): EAC = AC + (BAC - EV) ÷ CPI
= 700 + (1000 - 500) ÷ 0.71 ≒ 700 + 704 ≒ 1,404万円
当初予算1,000万円に対して、完了時には約1,400万円かかる見通しです。この結果を見て、コスト削減策やスケジュール短縮策(ファストトラッキングやクラッシング)を検討することになります。
試験のポイント
- ・要は「FP法=機能の重み付け(最も普及)、COCOMO=統計モデル、ボトムアップ=WBS積上げ、CoBRA=変動要因考慮、COSMIC=データ流通計測」
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