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テキスト/経済学・経済政策/需要の価格弾力性

需要の価格弾力性

消費者行動の分析

この節では、財の価格が変化したときに需要量がどの程度変化するかを測る指標である需要の価格弾力性を学びます。弾力性は需要曲線の傾きと密接に関連しますが、同じではない点に注意が必要です。需要曲線上の位置によっても弾力性が変わることを理解しましょう。

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需要の価格弾力性の定義

簡単にいうと

価格が1%上がったら需要が何%減るか?それが価格弾力性!値段に敏感な商品ほど弾力性が大きいんだよ!

需要の価格弾力性 eDe_D は、価格が1%変化したときに需要量が何%変化するかを示す指標です。需要は通常、価格上昇で減少するため、マイナスの符号がつきますが、絶対値で表すことが一般的です。

eD=ΔD/DΔP/P=ΔDΔP×PDe_D = -\frac{\Delta D / D}{\Delta P / P} = -\frac{\Delta D}{\Delta P} \times \frac{P}{D}

弾力性の大きさによる分類:

eDe_D の値呼び方意味
eD>1e_D > 1弾力的需要量が価格変化に敏感
eD=1e_D = 1単位弾力的変化率が等しい
eD<1e_D < 1非弾力的需要量が価格変化に鈍感

具体例

価格が P=100P = 100 から P=120P' = 120(20%上昇)に上がり、需要量が D=50D = 50 から D=35D' = 35(30%減少)に減ったとき、

eD=30%20%=1.5e_D = -\frac{-30\%}{20\%} = 1.5

eD>1e_D > 1 なので弾力的。価格1%の上昇に対して需要量は1.5%減少します。

急傾斜のD1(弾力性小)と緩傾斜のD2(弾力性大)の2本の需要曲線を描き、同じ価格変化に対する需要量の変化幅を矢印で比較

需要の価格弾力性の比較

試験のポイント

  • 要は「価格1%変化で需要が何%変わるか」を測る指標で、1より大きければ敏感、小さければ鈍感
  • 弾力性の公式を正確に使えるようにする
  • 弾力性は常に正の値で表す(絶対値)ことに注意
  • eD=1e_D = 1 が弾力的/非弾力的の境界
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需要曲線の傾きと弾力性の関係

簡単にいうと

需要曲線の傾きが緩やか(フラット)なほど弾力性が大きい!でも注意、傾きと弾力性はイコールじゃないよ。同じ需要曲線上でも位置によって弾力性は変わるの!

需要曲線の傾きと価格弾力性の関係は、以下のように整理できます。

異なる需要曲線間の比較:

同じ点を通る2つの需要曲線を比較すると、傾きが緩やか(フラット)な需要曲線ほど弾力性が大きく傾きが急な需要曲線ほど弾力性が小さいです。

同一需要曲線上の位置による違い:

右下がりの直線型需要曲線 D=abPD = a - bP では、ΔDΔP=b\frac{\Delta D}{\Delta P} = -b(傾きの逆数)は一定ですが、PD\frac{P}{D} は位置によって変わります。

  • 左上(高価格・低需要量): PD\frac{P}{D} が大きい → 弾力性が大きい(弾力的)
  • 右下(低価格・高需要量): PD\frac{P}{D} が小さい → 弾力性が小さい(非弾力的)

つまり同じ直線上でも、左上に位置する点ほど弾力性が大きくなります。

具体例

需要曲線 D=1002PD = 100 - 2P のもとで、

点A: P=40P = 40, D=20D = 20

eD=2×4020=4e_D = 2 \times \frac{40}{20} = 4(弾力的)

点B: P=10P = 10, D=80D = 80

eD=2×1080=0.25e_D = 2 \times \frac{10}{80} = 0.25(非弾力的)

同じ需要曲線上でも点Aの方が弾力性がはるかに大きいことがわかります。

試験のポイント

  • 要は「フラットな需要曲線ほど弾力性が大きい」が、同じ曲線上でも位置で弾力性が変わるのがミソ
  • 「傾きが緩やかなほど弾力性大」は異なる需要曲線の比較
  • 同一直線上では左上ほど弾力性大
  • この2つの区別は頻出
  • 直線の需要曲線の中点で eD=1e_D = 1 となる

まとめ

概念
公式・条件
ポイント
需要の価格弾力性
eD=ΔD/DΔP/Pe_D = -\frac{\Delta D / D}{\Delta P / P}
絶対値で表す
弾力的
eD>1e_D > 1
価格変化に需要が敏感
非弾力的
eD<1e_D < 1
価格変化に需要が鈍感
傾きと弾力性
緩やか→弾力性大
異なる需要曲線間の比較
同一曲線上
左上ほど弾力性大
P/DP/D の大きさで決まる

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