職能資格制度と職務等級制度
人的資源管理
日本型の「職能資格制度」と欧米型の「職務等級制度」の違いを学びます。それぞれのメリット・デメリットを対比して理解しましょう。
職能資格制度と職務等級制度
簡単にいうと
日本型の「ヒト基準」と欧米型の「仕事基準」——人事制度の2大タイプを比較しましょう。
日本企業が伝統的に採用してきた人事制度と欧米企業の人事制度には大きな違いがあります。まず、日本的経営の三種の神器といわれる「終身雇用制」「年功序列制」「企業別労働組合」について確認しましょう。
終身雇用制は、雇い入れた従業員をできるだけ長期にわたって雇用を維持する慣行です。従業員の生活が安定する、企業に対する忠誠心が高まる、長期的な人材育成が可能になるといったメリットがある一方で、人件費の硬直化や組織のマンネリ化といったデメリットもあります。年功序列制は、賃金・昇進・昇格などの処遇が年齢・学歴・勤続年数などの属人的な要素を中心に決まる仕組みです。
両者の違いをまとめると、欧米企業は職務(仕事)主義的な人事制度であるのに対し、日本企業は能力主義的な人事制度であるといえます。職務主義の人事制度では職務等級制度が、能力主義の人事制度では職能資格制度が用いられます。職能資格制度とは、仕事の困難度・責任度などをベースにして職能資格区分を設け、各職能資格区分に該当する職務遂行能力の基準に基づいて人事処遇を行う制度です。
具体例
製造業のA社では、職能資格制度を導入しており、管理専門職能(M3参与〜M1参事)、指導監督職能(S3副参事〜S1主事)、一般職能(G3社員一級〜G1社員三級)の3層8等級で従業員を格付けしています。
試験のポイント
- ・日本型(能力主義・職能資格制度)と欧米型(職務主義・職務等級制度)の違いは頻出です
- ・職能資格制度の問題点(年功的運用に陥りやすい、昇格者に対するポスト不足)も押さえましょう
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