ロゴ
テキスト/企業経営理論/エフェクチュエーション

エフェクチュエーション

技術経営

エフェクチュエーションは、サラス・サラスバシーが提唱した起業家の意思決定理論です。不確実な状況で手持ちの手段から始めるアプローチで、コーゼーション(因果論的アプローチ)との違いを学びます。

1

エフェクチュエーション

簡単にいうと

起業家の意思決定パターンには独特なスタイルがあるんです。エフェクチュエーション——「今あるもの」から始める思考法です。

エフェクチュエーション(effectuation、実効理論)とは、熟練した起業家に対する意思決定実験から発見された、高い不確実性に対して予測ではなくコントロールによって対処する思考様式のことで、インド人経営学者のサラス・サラスバシーによって提唱されました。

サラスバシーは、エフェクチュエーションと対比する概念として、コーゼーション(causation、因果論)を挙げています。コーゼーションは、従来の経営学によって提唱されている、不確実な取り組みに際して、まず行動を起こす前にできる限り環境を分析し最適な計画を立てることを重視する思考様式です。

エフェクチュエーションにおいては、以下の「5つの原則」が示されています。

①手中の鳥の原則:すでに所有している「手持ちの手段(経営資源)」を活用し、手段主導で何ができるかを発想し、できることから着手する。

②許容可能な損失の原則:最悪の事態が起こった場合に起こりうる損失をあらかじめ見積もり、それが許容できるなら実行する。

③レモネードの原則:予期せぬ事態は不可避的に発生することを前提に、起こってしまった事態をテコとして活用しようとする。

④クレイジーキルトの原則:未開拓の市場で、誰が顧客になるかは事後的にしか分かりようがないと考え、交渉可能な人たちとは積極的なパートナーシップを求めようとする。

⑤飛行機のパイロットの原則:コントロール可能な活動に集中し、予測でなくコントロールによって望ましい成果に帰結させる。

具体例

起業家が「今の自分にできること」からビジネスをスタートし、予想外の出会いやトラブルも含めてチャンスに変えていくプロセスがエフェクチュエーションの典型です。

項目
コーゼーション(因果論)
エフェクチュエーション(実効論)
出発点
目標を先に設定
手持ちの手段から出発
思考の流れ
目標→手段
手段→可能な結果
不確実性への態度
予測で不確実性を減らす
不確実性を活用する
損失への態度
期待リターンを最大化
許容可能な損失の範囲で行動
他者との関係
競争的
パートナーシップ
前提
予測可能な未来
予測不可能な未来

試験のポイント

  • エフェクチュエーション(サラスバシー)とコーゼーション(従来型の計画重視)の対比、5つの原則の名称と内容を押さえましょう
  • 近年の試験で出題頻度が増加している重要テーマです

まとめ

テーマ
ポイント
注意点
イノベーション
シュンペーターの新結合5類型
「新結合」であり単なる技術革新ではない
S字カーブ
技術はS字カーブで進化
技術間の移行期に「非連続的変化」が起きる
革新者のジレンマ
既存の優良企業が破壊的イノベーションに負ける
クリステンセンの提唱。持続的vs破壊的の区別
製品アーキテクチャ
モジュール型vsインテグラル型
日本企業はインテグラル型が強み
ベンチャーの関門
魔の川→死の谷→ダーウィンの海
3つの関門のステージと内容を区別
エフェクチュエーション
手段から出発する意思決定論
コーゼーション(因果論)との対比が頻出

独学で診断士合格を目指すなら

過去問演習・AI添削・テキストPDFまで

すべて揃ったプレミアムプランで合格を掴む!

予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決

  • 📝1次試験 過去問演習(全7科目・年度別)無制限プレミアム限定
  • 🤖2次試験 AI添削(事例I〜IV・無制限)最適なフィードバックで実力アッププレミアム限定
  • 📄科目別テキストPDFダウンロード。印刷して好きな使い方で学習できるプレミアム限定
  • 🔖ブックマーク機能で苦手分野・何度も確認したい部分を管理プレミアム限定
  • 📊学習記録・成績管理で自分の進捗を可視化プレミアム限定

プレミアムプラン

¥9,800(税込)

買い切り

自動更新なし / 1年間有効

決済は Stripe(PCI-DSS準拠)で安全に処理されます。カード情報は当サービスに保存されません。